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「入社一年目で辞めたい」と思ったら。一年目でも転職に成功する人としない人の違いとは?

event2020/11/27

入社して新社会人としての一歩を踏み出したのに「仕事についていけない」「人間関係が合わない」「思っていた仕事と違っていた」などの理由で、転職を考えている人もいるのではないでしょうか。

しかし、「まずは3年」と言われるように、入社一年目での転職は難しいとされています。

一時的な感情で転職を考えているなら、少し冷静になってから判断した方がいいですが、実際に入社一年目で転職を成功させている人がいるのも事実です。

では、入社一年目で転職に成功する人としない人との違いはどこにあるのでしょうか。

この記事では、入社一年目で転職を考えている人に向けて、転職するべき人とやめた方がいい人の違いや、入社一年目の転職活動で内定をとるコツなどをご紹介します。

 

入社してすぐに転職したいと感じる理由は?

希望の企業へ入社できたはずなのに、社会人一年目で「転職したい」と思うようになったのは、どんな心境の変化があったからなのでしょうか。

まずは、入社して1年〜3年でどれくらいの人が転職を希望し、その理由は何なのかをみてみましょう。


入社一年目で転職を考えた人は意外と多い!?

厚生労働省が発表している「新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況」によると、平成30年度に大学を卒業し、企業に入社した人のうち、離職した人は全体の11.6%に上ります。

10人のうち1人は一年以内に離職しているということがわかります。

一般的には「入社したら3年は働いた方がいい」とよく言われますが、入社後30%以上の人が退職する道を選んでいるというのが現実です。

また、マイナビ転職のアンケートで「もしも、もう一度、学生時代に戻れるならば、就活をやり直したいと思いますか?」という問いには、「就活をやり直したい」と回答した人が53%もいたことがわかりました。※

実際に「退職する」という行動を起こした人は約11%でしたが、「就職をやり直したい」と考えている人はその5倍で、全体の半数を超えていることがわかります。

では、なぜ希望の企業に入社できたのに、半数以上の人がたった一年で転職を考えるようになるのでしょうか。

出典:『マイナビ転職』

転職を希望する理由ナンバーワンとは?

マイナビ転職では「今の会社で長く働き続けたいと思わない理由」についても、アンケートをとっています。

アンケートの結果によると「ライフステージに合わせて働き方を変えたい」が1位となっており、続いて「転職でキャリアアップしていきたい」、3位「いろいろな会社で経験を積んでいきたいから」と続きます。

長く働きたいと思わない理由の上位には前向きな意見もありますが、4位以降になると「給料がいまいち」「仕事がハード/厳しそうだから」「仕事にやりがいがない/やりがいがなさそうだから」と、マイナスな意見も増えてきます。

実際に働いてみたら就職した企業のイメージが変わったということが大きな原因となっているのでしょう。新入社員であったとしても、「現職は自分に合っていない」と感じたら転職したいと考えるのは自然なことと言えます。

入社して一年目で転職したいと考えている人は、実は珍しくないということがわかります。「仕事のやりがい」「給与の低さ」などは、勤務年数に関わらず、転職を考えるきっかけになると言えるのではないでしょうか。しかし、実際に入社一年目で退職している人は11%であることから、やはり、入社してすぐに転職するにはある程度のデメリットがあると理解した方がいいでしょう。では、一年目の転職活動はなぜ不利なのでしょうか?

その理由については次の項目でご説明します。

出典:『マイナビ転職』

 

一年目の転職活動が不利だと言われている理由

「仕事のやりがい」「待遇」「仕事の厳しさ」に不満を感じ、入社一年目から転職活動をしたいと考えることは、実は珍しいことではないとわかりました。

一定数の人が一年目で転職を考えているのに、なぜ転職活動は不利だと言われているのでしょうか。その理由についてみていきましょう。

求人の数が少ない

入社一年目の転職活動が不利だと言われているのは、求人の数の少なさに理由があります。

それは、新卒採用を終えたばかりの企業が多いため、わざわざキャリアの少ない退職者を中途採用で新たに雇う必要がないからです。

企業側からすると入社一年目で転職活動している求職者を採用するくらいなら、来年度の新卒の採用枠を増やせばいいだけですので、求人を出す必要がありません。

また、前職で身に付けたスキルも乏しいと判断されているため、即戦力としても期待できません。

入社一年目で退職した人を「採用したい」という理由が企業側にはないのです。

「またすぐに辞めるのでは?」という厳しい目で見られている

日本には「石の上にも三年」ということわざがあるように、「辛くても辛抱していれば、いつかは必ず成し遂げられる」という考えがあります。

この三年は「三年間」の意味ではなく「多くのとしつき」を意味していますが、ビジネスシーンにおいては、新しい環境に慣れて自分の実力を発揮できるようになるまでは三年かかると考えられています。

そんな中、「入社一年で転職を考えている」と言えば、採用担当者からは「またすぐに辞めるのでは?」と不審がられても仕方のないこと。

「もっと頑張れなかったのか」「もう少し辛抱できたのでは?」と考える企業も少なくありません。

書類選考に通らなかったり、面接で厳しい質問をされたりすることもあります。

入社一年目での転職活動は、企業から厳しい目で見られることや求人数の少なさから、やはり厳しくなることを覚悟して始めた方がいいでしょう。しかし、新卒から2〜3年経つと求人数も増える傾向にありますし、企業の採用担当者が「それなら転職も仕方ない」と納得できる転職理由があれば不可能ではありません。

転職活動はキャリア採用であっても「内定が取れない」「理想の企業に巡り合えない」など、うまく進まないこともありますので、入社一年目での転職活動を1人で行わず、転職エージェントなどを利用するのがおすすめです。

入社一年目で転職していい人としない方がいい人の違い

ビジネスでは、仕事がひと通りできるようになってから転職するのが有利だと考えられていますが、ストレスを抱えたまま無理して働き続けるのも辛いものです。

入社一年目で転職するには大きなリスクが伴いますが、不可能なことではありません。

ここでは、入社一年目で転職するリスクと転職してもいい人としない方がいい人の違いについてみていきましょう。

入社一年目で転職するリスク

入社一年目での転職は不可能ではありませんが、次のようなリスクが伴うということを知っておきましょう。

・退職金、失業保険が支給されない

入社一年目で転職する場合、注意して欲しいのが退職金と失業保険が受け取れないケースがほとんどだということです。

退職金は勤務先によっても違いがありますが、一般的には入社から一定期間を経過した者だけが支給の対象になります。

就業規則で「勤続○年以上の社員に支給される」という規定があるはずですので確認が必要です。数ヶ月しか勤務していない場合、退職金は支給されないと考えた方がいいでしょう。

また、入社一年未満で退職した人の場合は、失業保険の給付対象となりません。

なぜなら、失業保険の給付は雇用保険に12か月以上加入していることが条件となるからです。入社一年目で転職する場合は、加入から12か月経っていませんので給付対象外となります。

・今よりもっと合わない企業に転職してしまうことも

入社一年目で転職する場合は、書類選考に通過しなかったり面接で厳しい質問がされたりすることがあります。

採用担当者の中には、入社して数か月で転職を考える応募者を快く思わない人もいるためです。

また、同じ応募者の中にスキルの高い人がいれば、内定が取れる可能性はさらに低くなります。

転職活動でうまくいかなくなると、企業に求める条件を妥協してしまい、結果的にもっと合わない企業に転職してしまうこともあります。

転職した方がいい場合

入社一年目での転職はリスクがありますが、それでも転職を考えた方がいい人もいます。

次のような項目に当てはまる人は、転職を考えた方がいいかも知れません。

・企業の業績が悪い

あと数年働いて、何年か先に転職で有利となるスキルが身につくなら、もう少しとどまるのもアリですが、会社の業績悪化や合併などを理由に、給与の支払いが遅れている、残業代が支払われないなどの場合は、転職を考えた方がいいでしょう。

どんなに今の会社で頑張っていても、その頑張りが将来は活かせなくなる可能性があります。

・明らかなハラスメントがある

誰がみても明らかにハラスメントだとわかる、パワハラやセクハラを受けている人は転職しても問題ありません。

働いている企業側に問題があるなら、そこで働き続けてもメンタルダウンする可能性もあるため、早めに転職した方がいいでしょう。

・労働条件が悪い

長時間労働や休日出勤が常態化しているために、プライベートな時間が確保できないという人は、転職活動を始めてもいいでしょう。

ストレスフルな状況では、将来につながる経験やスキルアップを考える余裕がなくなるためです。ただし一時的な労働条件の悪化であれば、条件が改善されてから、冷静に転職を考えても遅くはありません。

転職を考え直した方がいいケース

あなたが入社一年目で転職を考えている原因は、どんなところにあるのでしょうか。

転職理由が次のようなものなら転職はしない方がいいかもしれません。

・人間関係が悪い

・自分のやりたい仕事が任せてもらえない

・会社の先輩が転職で成功した

・仕事がおもしろくない

入社一年目では、新しい環境や人間関係に慣れていないことから、仕事内容や人間関係に不満を抱く可能性が高くなります。

人間関係が悪い、自分のやりたい仕事が任せてもらえないなどは、多くの新社会人が持つ不満のひとつ。いまあなたの企業で活躍している先輩社員たちも、新入社員のころは同じことを思っていたかも知れません。

時間が経つにつれて、仕事にも人間関係にも慣れてくるものです。数年後の自分は「転職しなくて良かった」と思うかも知れません。

いまの自分の状況に不満を感じているなら、その問題に対して解決する努力をするのも社会人として大切なことです。

もしも、あなたが不満に思っていることを解決せずに転職しようとしているなら、もうしばらくとどまって、解決策や課題に対する取り組み方を検討してみましょう。

こんな人は一年目でも成功しやすい

そんなに多くはありませんが、一年目でも転職に成功する人はいます。例えば、学歴が高い人や学生時代から努力を重ねスキルを身につけた人などがそうです。

入社一年未満で退職した人を企業側が採用するとすれば、応募者の「ポテンシャル」や「就業意欲」を評価してのことだと考えられます。

また、「給与やキャリアが下がっても構わないから転職したい」という人も、仕事に対する意欲が評価されやすいため、成功しやすいでしょう。


社会経験が浅い入社一年目での転職にはリスクが伴います。転職を希望する人は、そのリスクを理解して転職活動に臨みましょう。大切なのは「転職理由を環境や人のせいにしないこと」です。

新しい環境になじめていないだけなのに、そこには向き合わず転職活動をしてもうまくはいきません。一時的な感情や勢いで転職するのではなく、慎重に自分の状況を分析し、転職するべきかどうかを見極めることが大切です。

 

入社一年目での転職はここに注意!内定をもらうためのポイント

入社一年目での転職活動は、正直なところ厳しい部分もあります。しかし、転職をした方がいい状況の人や、厳しくても転職にチャレンジしたいと思う人もいるでしょう。ここでは入社一年目で転職活動をする人のために、どのように活動すれば内定をもらえるのか、そのポイントをご紹介します。

前向きな気持ちと意欲のアピールは必須!

入社一年目で転職したいと考える人に対して、企業が求めているものはキャリアや経験ではありません。

だからと言って、転職に有利になるほどの素晴らしいスキルを持っている人も少ないでしょう。

企業側が求めているものは、「ここの企業に入社したら頑張る!」という前向きな気持ちと意欲です。

入社一年目で転職を希望している人が「〇〇ができます!」「前職でこんな結果を残してきました」とアピールしても、採用側が高く評価する可能性は低いでしょう。

それよりも「経験は浅いですが、前向きに取り組みます!」とアピールした方が、ポテンシャルやポジティブな気持ちが評価されやすくなります。

実際に、未経験歓迎としている求人では「やる気のある方歓迎」という文言を目にすることも少なくありません。

企業に多くを求めない

入社一年目の転職活動で重要となるのは、応募する企業の選び方です。

「転職に失敗したくない」という気持ちから、企業に求めるものが多くなると、応募できる企業数も限られてくるうえに、書類選考や面接を通過するのも難しくなります。

自分は入社一年目で転職を希望している立場であり、多くは望めないということを忘れてはいけません。

まずは「自分ならどんなことができるのか」「自分がチャレンジできるのはどんな仕事なのか」謙虚な気持ちで転職活動に臨みましょう。

転職エージェントに相談する

入社一年目での転職活動は、転職エージェントに相談しながら進めるのがおすすめです。

転職活動は個人的な問題ですので、家族や友人、職場先輩の方が相談しやすいという人もいますが、身近な人は精神的支えになってくれても、転職活動に迷ったときに必要となる的確なアドバイスまではしてくれません。

入社一年目の転職活動は厳しいとされていますので、転職のプロに相談し、しっかりと対策をしながら進めていくことが成功の近道です。

また、自分がどんな仕事に向いているか、応募できる企業はどれくらいあるかなどもおしえてくれるので、自分の市場価値を知るという意味でも転職エージェントへの相談は必要となるでしょう。

無料で相談できる転職エージェントがほとんどですので、まずは「どのように転職活動を進めれば良いか」から相談してみるといいでしょう。

まとめ

キャリア採用が多い中途採用では、入社一年目での転職活動は難しくなります。不利な点は多くありますが、決して無理なことではありません。だからと言って、転職活動を始めてすぐに内定が取れるほど甘くはありませんので、早期に内定をもらうためにも、転職のプロに相談しながら進めるようにしましょう。

書類の書き方や面接でのポイントなど、転職市場をよく知るエージェントだからこそできるアドバイスもあります。

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