
半年で退職することは悪ではない。つらかったら退職していい理由
2020/11/27「入社して半年しか経っていないけど退職したい」本記事に辿りついた方は、このような悩みを抱えていると思います。
毎日頑張って働いているけれど仕事が合わない、上司との人間関係がうまくいかないなど、さまざまな理由から退職を検討しているでしょう。
もし、辞めたいと思っている原因が解決しない、自分では解決のしようがない場合は、入社してから半年しか経っていなくても退職して大丈夫です。
本記事では、次の内容についてお伝えします。
- 入社半年でも退職していい理由
- 退職するかしないか判断するポイント
- 納得のいく働き方を考えるポイント
本当に退職するかしないかを考えて、自分の納得のいく働き方をあらためて考える参考になると思います。ぜひ、最後までご一読ください。
あなたが入社半年でも退職していい理由
はじめに、入社から半年しか経っていなくても退職していい理由をお伝えします。2つの理由をそれぞれお伝えしていきますね。
つらい環境で無理をしても成長しない
まず、「毎日行くのがつらい」「自分に合わない仕事でつらい」など、つらさを感じる環境で無理をしても、なかなか仕事で成長を感じるのは難しいのがひとつの理由です。
「この職場の人たちと頑張りたい」「やりがいのある仕事で楽しい」など、ポジティブな気持ちになれる環境でなら、つらい場面でも乗り越えて頑張れると思います。
しかし、出勤したり働いたりするのがつらい環境で頑張ろうとしても、いずれストレスが溜まり体やメンタルに支障をきたすおそれも。
結果、仕事を通して成長したり、やりがいを感じたりするのは難しくなってしまいます。
無理をすると病気になるおそれがある
無理してつらい環境で働き続けると、心身に支障をきたすおそれがあります。もし、本記事を読んでいる方の中に、次のような症状がある場合は既に無理をしているかもしれません。
・食欲がない、過食気味
・朝起きられない、または夜寝られない
・頭痛、腹痛、めまいなどがする
もし、このような症状がある場合は、仕事のストレスが原因かもしれません。また、いまは症状が出ていなくても、つらいと感じている仕事を無理して続けると心身に悪影響を及ぼす可能性は誰にでもあります。
仕事は誰かに代わってもらうこともできますが、あなたの代わりはいません。自分の体を大事にしてくださいね。
・人間関係がうまくいっていない場合は、一度上司に相談、または異動を検討しましょう
・仕事が合わないと感じた場合は、自分の得意・不得意を精査して、客観的に合わないか考えるのがおすすめ
・給与トラブルやハラスメント行為など、労働環境に問題がある場合は、身を守るために逃げるのも手段
理由別!退職するかしないか考えるポイント
ここでは退職したいと思っている理由別に、本当に退職するべきか考えるポイントを紹介します。もしかしたら、退職しなくてもいい可能性もあるかもしれません。
人間関係がうまくいっていない
はじめに、上司や同僚との人間関係がうまくいっていない場合、以下の方法で問題解決できないか行動してみましょう。
- 上司や会社の相談窓口に相談する
- 部署異動や事業所異動を願い出る
まず、退職を願い出る前に上司へ相談するなどして、解決を試みましょう。上司が間に入り、サポートしてくれる可能性もあります。
また、部署異動や別の事業所に異動することで、新天地で新しい人間関係を構築するのもひとつの方法です。
仕事内容が合わない
思っていたより仕事がなかなか覚えられない、同時期に入社した人より遅れをとっていてつらい…と感じているかもしれません。
仕事が合わないと感じたら、自分が得意なこと・苦手なことを振り返ってみましょう。振り返り方の一例は、次の通り。
得意なこと
・コツコツと作業をこなす ・文章を書いたり、資料をまとめたりするのが得意
苦手なこと
・初対面の人と話すこと ・マルチタスクをこなす
仮に、初対面の人と話したりやマルチタスクをこなしたりするのが苦手な人が、接客業や営業職に就いていると、日々苦手なことをやらないといけないのでつらくなりやすいです。逆に、コツコツと仕事を行う事務職などが向いている可能性があります。
このように得意・不得意を精査して、もし得意なことを活かせる職種に配置転換できる可能性があるなら会社に相談するのをおすすめします。
配置転換が難しい、希望する職種がない場合は、転職を検討してみてくださいね。
労働環境が良くない
労働環境が良くない場所で働いても、自分のためにはなりません。次のような労働環境の場合は、早めに退職することをおすすめします。
- 残業代がつかない
- 罵倒されるなどのハラスメント行為がある
- 休日出勤が当たり前になっている
このような環境で働いているとストレスが溜まり、心身に悪影響を及ぼしやすいです。また、働いた分の給与を正しく支払わない会社は、社員を大切にしているとは言えません。
いま働いている会社だけが、全てではありません。安心して働ける環境を見つけましょう。
・正社員やパート・アルバイトなど、自分にあった就業形態を考えてみる
・入社後のミスマッチ防止をするため、業界・職種研究を行う
納得のいく働き方を考えるポイント
最後に、自分に合う納得のいく働き方を考えるポイントを3つ紹介します。
- 自己理解を深める
- 自分に合った就業形態を考える
- 業界・職種のリサーチをする
今回退職する決心した方は、今後自分に合った働き方を考えるヒントになります。
また、退職せずにいまの会社で頑張ることを決めた方も、長い社会人生活を充実させるためにぜひ確認してみてください。
では、ひとつずつ解説していきます。
1.自己理解を深める
まず、自分の好きなことや得意なことを活かして働くために、自己理解を深めるのがおすすめです。
どのようなことが得意なのか、どんな分野に興味があるのかを理解すると、働きたい業界や職種が見えてきやすくなります。好きなことや得意なことなどを、ゆっくり紙に書き出して客観的に見てください。
もし、なかなかうまく思い浮かばない場合は、次の方法をぜひ試してみてくださいね。
- 友人や家族と話してみる
- 学生時代・社会人になってからを振り返る
- 自己理解をサポートしてくれるサービスを活用する
自分の好きなことや得意なことは、これまでの人生の中で培ってきたものです。そのため、親しい人と話したり、これまでの生活を振り返ったりするとイメージが湧きやすくなります。
また、転職サイト「リクナビNEXT」のグッドポイント診断では、30分ほどかけて質問に答えると、無料で自分の得意なことを5つ教えてくれます。有料にはなりますが、より詳しく知りたい場合は、「ストレングスファインダー」という自己診断ツールもおすすめです。
2.自分に合った就業形態を考える
次に、自分に合った就業形態を考えてみましょう。「社会人=正社員」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、働き方はたくさんあります。
いま、日本にある主な就業形態は次の通りです。
- 正社員
- 契約社員
- 派遣社員
- パート・アルバイト
- フリーランス
正社員は、基本的に収入が安定している、社会的信用度が高いなどのメリットがあります。しかし、なかなか退職しにくい、転勤の可能性があるなどのデメリットも。
それぞれの就業形態のメリットとデメリットを理解して、自分にあったペースで働けるように考えるのも、納得のいく働き方を考える第一歩です。
3.業界・職種のリサーチをする
最後に行うのは、業界・職種のリサーチです。特に転職活動を行う場合は、選考を通過するため、また入社後のミスマッチを防ぐためにとても重要なポイントになります。
業界と職種のリサーチ方法の一例は、こちらです。
- 書籍を読む(会社四季報など)
- 新聞やニュースをチェックする
- 実際に働いている人にお話を伺う
「1.自己理解を深める」で見つけた興味のある業界や職種が、実際どのような人に向いているのかなどを、ひとつずつ丁寧にリサーチしてみましょう。
また、「2.自分に合った就業形態を考える」で考えた、自分が希望する就業形態で働けそうかも合わせて確認を。
その上で「本当にチャレンジしてみたいか?」を、ゆっくり考えてみてくださいね。
まとめ|半年での退職は悪いことではない
入社して半年で退職を検討するのは、より自分らしく働いていくために、自分を見つめ直すチャンスです。「退職したい」と感じたことも経験にして、前に進めるよう自分のペースで進んでいきましょう。
退職したいと思ったら、まず現在の職場で悩み・問題が解決しないか行動をしてみてください。解決が難しい場合は、自分らしく働ける環境に転職をすることをおすすめします。
また、自分が納得のいく働き方を考えるためには、次の3つに取り組んでみましょう。
- 自己理解を深める
- 自分に合った就業形態を考える
- 業界・職種のリサーチをする
本記事が、少しでも参考になれば幸いです。